
2020年まであと少しとなりましたね。
新年を迎えるにあたって、お正月の飾りを購入する方も多いと思います。
日本のお正月の一番代表ともいえるのが門松です。
この記事では日本人なら誰もが知っている門松について徹底解説していきます。
門松自体は知っていても門松そのものの意味や由来、どうして飾るようになったのかなど多くの方は知らないのではないでしょうか。
日本人なら知っておきたい「門松」について学んでいきましょう!
門松の意味と由来
門松は平安時代の頃から飾られるようになったと言われています。
まず門松の由来ですが、見たままの漢字の意味の通り門の前に松を飾ることから付けられました。
現代では竹のイメージが強い門松ですが、実は昔は松だけが飾られていたのです。
「松には神様が宿っていて松を飾ることで長寿になれる」と言われていたことが主な理由です。
竹も使われるようになったのは、室町時代に入った頃からです。
竹は成長が早く長さもとても長いことから繁栄する、長寿になると考えられるようになったことが理由とされています。
毎年1月1日に年神様が地上に降りてくると言われていて、年神様がしっかりと迷うことなく家に来てくれるように目印として飾られるようになりました。
この年神様は人々に幸せを与え、豊作をもたらしてくれると言われています。
また、門松は3本の竹から作られていますが、3は割切ることができないので縁起がいい数字とされているためです。
また、長さもすべて異なる竹を使用していますが、この長さも7:5:3というすべて割り切ることができない比率の長さに切られています。
ちなみに結婚式で割り切れる数のご祝儀を包まないように言われているのもここから来ていると言われています。
門松はいつからいつまで飾る?
門松は正月初めと呼ばれている12月13日以降に飾るのがよいとされています。
ただし、避けたほうがいい日にちが、12月29日と12月31日です。
29日は数字の語呂合わせから二重に苦しむようになると言われています。
31日は一夜限りと呼ばれ、神様に失礼にあたるとして不吉なことが起こると言われているためです。
逆に縁起がいい日とされているのは12月28日で、幸せが二重に末広がるという意味合いがあります。
よって、この日に飾る人が多いようです。
一般的に門松は1月7日まで飾ることができるとされていますが、地方によっては10日、もしくは15日まで飾ることができるところもあります。
ちなみに片付け方ですが、門松は神聖な物で神様が宿っているため使いまわしはしない方がベターです。
各地区などで行われる火祭り(どんどん焼き)に持っていき焚き上げをしてもらい、毎年新しい物を購入しましょう。
門松の正しい飾り方・置き方
門松は門の左右に必ず2つ飾る必要があります。
実はこの松は左右まったく別の物なのです。
この松は雄と雌に分けられており、左側には雄(黒松)を、右側には(赤松)を置きます。
雄松は黒っぽい色をしており、雌松は赤っぽい色をしているのが特徴です。
まとめ
- 門松は年神様の目印になるように飾られる
- 12月28日に飾ると縁起が良い
- 一般的に1月7日まで飾ることができる
- 左側には雄松を、右側には雌松を飾る
- 毎年焚き上げをしてもらい、使いまわしはしない
意外と知らない門松の意味や由来、飾り方などを説明しました。
意味が分かると門松を飾ることの大切が分かりますよね。
新しい1年神様が幸福をもたらせてくれる門松。
今年はぜひ飾ってみてはいかがでしょうか?