
寒さが厳しくなる1月下旬頃になると、北海道のオホーツク海側で流氷を見ることができます。
とても神秘的でまさに絶景ともいえる、北海道でその時期にしか見ることができない素晴らしい自然現象です。
この記事では北海道で見られる流氷についてお話します。
どこから流れてくるのか、どうやって作り出されているのかなど、意外と知られていない流氷の秘密について知っていきましょう!
流氷はどこから流れてくるのか
多くの調査によって、ロシアのサハリン北東部でできた流氷が北海道まで流れてきていることが分かりました。
サハリン北東部の海岸で作られた薄い海氷が流され、その海氷がシベリアからの冷たい風に当たることによってどんどん大きくなっていきます。
これを繰り返しながら、北海道にやってきます。
サハリン北東部から流れてきた流氷は北海道に到着するころにはとても分厚く大きなものになっています。
流氷が日本海や太平洋に流れてこない理由
この流氷はオホーツク海のみで見ることができるのですが、なぜ日本海や太平洋には流れてこないのでしょうか?
実は、オホーツク海は他の海と比べて圧倒的に凍りやすいためです。
アムール川から真水がオホーツク海に流れ、塩分が非常に少ない表層水を作っています。
塩分がないということは、とても凍りやすいということです。
よって、他の海よりも圧倒的に凍る確率が高いのです。
流氷の大きさは?味はするの?
流氷にはさまざまな大きさのものがあり、出来たばかりの大きさはたった数ミリ程度です。
大きくなると数メートル、さらに数キロにわたってできる巨大な流氷もあります。
ちなみに流氷はとてもしょっぱい味を想像する方もいるかもしれませんが、味はほんの少ししょっぱいかな?と感じる程度。
その理由は海水が凍っているのではなく、海水の中の真水が凍っているからなのです。
北海道で流氷が確実に見られるのはいつ?
毎年1月下旬ごろから北海道で見る機会が多くなる流氷ですが、流氷は毎日風に流されているため、毎日必ず見られるわけではないのです。
潮の流れによっては、数時間で移動してしまうことも。
2月頃が一番見られる確率が高いと言われていますが、見られたらラッキーということですね。
まとめ
- 流氷はロシアのサハリン北東部から流れてくる
- 日本海や太平洋では流氷は作られない
- 流氷は数キロという巨大なものも作られる
流氷は日本ではオホーツク海でしか見られないとても貴重なものです。
一度は自分の目で見てみたいですよね。